川柳     「がじゅまるV」発刊にあたり
 
 平成11年1月、かねてから関心のありました「川柳」を作ってみたいと、思い切って西岡弘会長宅に電話させていただきました。「若い人が少ないので是非に。」と、快く迎えて下さり、例会にお邪魔することになりました。3種の宿題・課題吟・席題を3句づつ、がじゅまる抄5句を提出します。第3日曜日の句会があっという間にきて皆様にお会いするのが楽しみです。スケジュールが重なり出席できない月は当句という形で参加します。作るにも波があって、すっと浮かんでくるときと、考えてもできないときがあり、スランプに陥ったこともあります。そんなときは下手でもいい、五・七・五の基本に忠実に思いのまま作りました。立場も、性別も自身ではなく空想の人を想定して幅広く作ってみました。雅号も「ここちよしこ」として当句させてもらっています。
今回「がじゅまるV」を発刊するに当たって、例会句集「仁王門」の中から20句選ばせてもらいました。諸先輩方のご指導により、8年9ヶ月も続けることができ、ノートにはかなりたくさんの句が埋まっています。まだまだ未熟な作品ばかりではございますが合同句集の仲間入りさせていただきましたこと感謝申しあげます。
私にとりまして初めての句集となりました。これからも多くの皆様に微笑んでもらえる作品を発表できればと思います。 平成19年9月
 悲喜こもごも ここちよしこ
こっち向け 君の笑顔が 大好きだ
妻の顔 しわもえくぼと 思いたい
嘘見抜く 妻はいつから 捜査員
タレントに うっとり見とれ 焼ける妻
トイレだけ ゆっくりできる 僕の城
君を待つ 僕を愛して くれるまで
へそくりが 掃除でばれた ハプニング
いいことが 起こる兆しは 夢だった
紀子様の 笑みが日本の 危機救う
ロボットに 介護をさせる 日も近い
メニュー見て 迷ってばかり 悪い癖
人の世話 させてもらえる うちが華
芸能人 素顔になれば 別の人
足の骨 折って気づいた 肥満体
先着順 手前で切れる 運のなさ
本物は やっぱり高い でも欲しい
歩けると 奇跡を信じ 松葉杖
心配を かけてばかりの 娘です
見合いでは 料理上手と 言っとこう
宝くじ 買わずに当たる ことはない