身体障害者の避難訓練
弱者を救う防災意識
御坊市で障害者避難訓練


車イスで障害物を越える

 御坊市身体障害者福祉協会(柳岡克子会長)はこのほど、御坊市立体育館で身体障害者の避難訓練を実施した。
 県の「民間への人権啓発活動委託事業」の一つで、近い将来に予想される南海・東南海地震で障害者などハンディを持つ人らは避難時に取り残される危険性があることから、障害の程度に合わせた避難誘導法や消火訓練、起振車での地震体験などを行った。


地震体験

 初めに柳岡会長が「障害者は災害時に、取り残されるかもしれないという不安を解消し、防災意識の向上にも務めていきたい」と述べ、県企画部人権局人権施策推進課の高田和良課長、御坊市の小川周司福祉保健部長、山戸勉御坊市消防署署長があいさつした。
 このあと、ゆら博愛園の社会福祉士、湯川光代さんによる介護教室があり、聴覚障害者とのコミュニケーションとして手話を学び「火事です、私といっしょに走って逃げましょう」という手話を実践。ほかに、筆談や空に文字を書く空書、口の動きで判断してもらう口話法も有効な手段だという。


消火器を使っての消火

 視覚障害者に対しては障害物を安全に避けて通るために道の状況を詳しく伝える誘導の仕方を学び、視覚障害者からは「階段の場合は、階段があるという説明だけでなく、登りか下りかの詳しい状況も教えてほしい」の要望もあった。
 車イスの人に対しては車イスの使い方や車イスで障害物の越え方も学び、介助に当たった参加者からは「車イスの先を障害物を越すために上げるのが難しかった」と話していた。
 また、消防署員から、負傷者の搬送法として毛布や服を使った応急担架の作りかたを学び、野外では起震車を使った地震体験や消火器を使った初期消火訓練が行われ、障害者も積極的に参加した。
 訓練を終えたある視覚障害者は、「地震体験など初めての体験が多かった。一人で消火器を使って火を消すのは実際問題としては難しいと思うが、訓練に参加して、近くに人がいればできると思う。今回参加できなかった人らにもどんなものだったか伝えたい」と話している。


やってみよう簡単な手話(県資料参照)



万が一のために身近なものでできる応急担架

毛布の左右を丸め

持ち上げる

毛布と竹を使うと

このとおり



服を使ってもできる

服のそでを竹に通す

けっこう強い