220、木のある暮らしを求めて
平成18年9月14日、異業種研鑚会では、滑ロ紀代表取締役で紀州ビジネスクラブの山田道夫さんに「我が経営を語る」と題して講演してもらった。山田さんは親の経営する会社から独立して新会社を立ち上げた。40歳の時、経営が苦しく、保険をかけて何かあれば腹を切ればいいぐらいの意気込みでやってきたと苦労を振り返った。学生時代に親のありがたみを感じ、「仕事は親のためにするもの」と思って親のもとで働いていたが、独立すると誰のための仕事かわからなくなった。そんなおり、京セラ創業者の稲森和夫氏の「「仕事は社員の物心両面の幸せのために行う」という言葉を聞いて、これだと思った。仕事はみんなのためであることが大切だと感じた。今も会社の理念にしている。山田さんは、自社製品として「置き和室」を開発、販売。そのノウハウは御坊商工会議所ジャパンブランド育成事業に生かされ、推進委員として事業促進に協力している。「木のある暮らし、和の心を将来に伝え残したい。住まいにおいても健康志向が注目されている。天然資源である木は住む人に温もり、やすらぎを与える。家に木をふんだんに取り入れて人と自然が共生できる環境を作り、情緒豊かな子どもを育てたい」と語った。