216、卵は物価の優等生
平成18年5月10日、異業種研鑚会では、御坊商工会議所会頭でヨシダエルシス椛纒\取締役の吉田擴さんに「卵は物価の優等生」と題して講演してもらった。吉田さんは、岐阜大学獣医科を卒業し、葛g田養鶏機具製作所専務取締役になり、昭和59年から父吉田八五郎さんの後を継ぎ代表取締役に就任した。昭和33年に八五郎さんが日本初の配餌方式手押し給餌機を開発。産んだ卵をベルトコンベアで運んだり、ふんを処理する装置を開発し、全自動養鶏システムを完成させるなど国内トップシェアのメーカーに成長。今は海外に輸出している。「卵は産まれて各家庭でパックが開かれるまで人の手が触れることはない。業界のために役立つ機械を開発していくのが使命。毎日が機械の開発、改良の連続」と話した。「鳥インフルエンザでは大きな打撃を受けたが、鶏を運搬する車両の自動消毒装置を即座に開発し全国販売したところ大ヒット。ピンチをチャンスに変えた。卵は白身がひよこになり、黄身がひよこの栄養になる。赤卵と白卵はどちらも栄養は同じ。赤卵を産む鶏はエサをたくさん食べるので生産コストが上がり、値段が高くなる。鶏の体温は43度前後、人は36.5度前後。温度が違うので同じ病気を共有することはない。にわとりは冬になると毛代わりで2か月ほど卵を産まなくなるため、夏の日照時間にあわせて夜8時まで電気をつけ、翌聴4時まで8時間寝かせている。ひよこの時に病気の予防接種はするが、抗生物質を投与することはない」など卵に関するうんちくを紹介した。