208、生ゴミ堆肥化推進グループ「ふるさと倶楽部」結成
平成30年時点で、まちづくり会議わいわいGOBOが提言したことがどれだけ発展して今につながれているかを観察してみることにした。
4、きれいなまちづくりの推進
生ゴミ堆肥化を普及させ、ゴミの減量化、遊休農地の活用、花いっぱい運動などにつなげていく取り組み
平成18年、まちづくり会議わいわいGOBOが発展的解消をした年、新たに産声をあげたのが「ふるさと倶楽部」である。私が4期の会長だった時、平成17年度わかやま環境賞を受賞した「ふるさと椿会」の会員に講師を依頼し環境講演会を行ったことがきっかけで、生ごみ堆肥化の運動を地域に広めていくためにもっと大きなネットワークにしたいということで「ふるさと倶楽部」が結成された。目的は、地域の家庭から出る生ごみを回収し農家の土に返すことで焼却ゴミを減らし、焼却施設の耐用年数を延ばし、設備投資を減らし、ひいては苦しい地方財政における税の無駄遣いをなくす。活動を通じて環境問題や地球温暖化対策への意識が高まり、「もったいないを形に」することができる。また、身近な活動の中から閑散とした地域社会のつながりを取り戻し、人と人のふれあいの中から互いを尊重するという人間関係の再構築を促す。ボランティア精神を育て社会の中の自分をしっかり見つめ自助、公助、共助の連携を認識する。シルバー人材センターを利用することにより、地域の高齢者の雇用と生きがいづくりに寄与する。そのために生ゴミ堆肥化の方法を伝授し、子どもたちに環境教育の一環として学校へ出前講座を行う。
花いっぱい運動については、御坊市地域包括ケアセンターが認知症への取り組みと結び付けて、御坊市が全国有数の生産量を誇る花スターチスを生かし「認知症でまちおこし」の活動が全国的にも評価された。スターチスの花言葉「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」をもとに、スターチスを「認知症になってもその人自身であることには変わりない」ということを伝える活動を展開している。また、JA紀州とタイアップして「母の日参りにスターチスを」と花の街御坊を全国に宣伝している。