146、骨髄バンクドナー登録A
登録は、登録申込書に署名して、2mlの採血をすることによって完了となる。今までは骨髄ドナー登録のみを行なう集団登録会を開催していたが、最近献血と併行してドナー登録会を開催し、献血の比重の測定時にドナー登録用の検体を採取する献血併行登録会が増えている。おかげで平成20年に目標としていた30万人を突破し、平成30年1月末現在では48万3069人の登録者となった。しかしながら、満55歳の誕生日で自動的に登録が取り消しになったり、妊娠中だったり、登録者が皆提供者となるわけではない。
 登録をしたからといってすぐに提供者になる方もいれば、全く連絡がない方もいる。患者さんとのHLAの型が一致して初めて提供の意思を確認する書類が届く。その後コーディネーターと調整医師の詳しい説明と問診を受け、提供の意思に変わりがなければ、健康状態などを調べるための採血をし、ドナーに選ばれると、家族を交えて最終同意書にサインをする。骨髄液の採取は全身麻酔により、腰の骨に針を刺して骨髄液を500〜1000ml吸引する。4日程度の入院が必要だ。和歌山県では、県立医科大学附属病院と日赤和歌山医療センターが移植の認定病院となっている。平成30年1月で移植を待つ患者登録者は3,736人いる。