143、「ひこばえ」代表北山瑛子さんの講演
上映に先だって、和歌山血液疾患患者家族の会「ひこばえ」の北山瑛子代表に講演をしてもらった。北山さんは、平成4年、長女が15歳の時慢性骨髄性白血病の告知を受け、翌年骨髄移植に成功した。「日本骨髄バンクは、1991年12月発足、翌年1月からドナー、6月から患者の登録を開始した。白血病は死の病と恐れられた時代に顔を出してバンクの必要性を訴えた勇気ある方々のおかげです。娘は、移植をしないと後1年半の命だと言われました。幸い兄と型が一致したので移植ができました。今もベッドの上で移植を待っている方がいます。私は娘が助かった経験を生かし、バンクのことを多くの方に知ってもらいたいと「ひこばえ」の活動をはじめました」と熱く語った。
 ロビーでは、美浜町の女性陶芸家武藤文子氏の作品60点が並べられ、観客の目を楽しませてくれた。