100、男女共同参画の時代
私が行った大学は、男女共学で混合名簿だった。入学試験に合格してくるのだから男女比は男性4女性6ぐらいだった。薬学部は女子大学もあり、男子のみの薬学部がなかったから共学の大学に男性が合格してきた。卒業するとそれぞれの道に進むが女性も薬局の経営者になっている先輩を見てきた。看護師さんのように圧倒的に女性が多い職種ではなく、男女平等に働いている。珍しいからと会社などで女性社長ともてはやされることのない職種だから薬局の社長が女性でも何の違和感もなかった。薬学部の教授にも女性が多くいた。大学の教授に女性がいても不思議ではなかった。しかし他の分野では、女性は専業主婦だとか働くのは夫という風潮が残っていることを知った。それを目の当たりにしたのが、御坊市身体障害者福祉協会の会長になった時だ。ちょうどそのころ男女共同参画という言葉が出てきた。私は会長を引き受け、女性だからといって男性と劣っていることはないことを証明したかった。