95、認知症サポーターについて
「認知症サポーター」は、認知症を正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守る応援者だ。自分のできる範囲で、友人や家族にその知識を伝えたり、認知症になった人や家族の気持ちを理解するよう努めたり、隣人あるいは商店・交通機関等、まちで働く人として手助けをする人たち。なお、「認知症サポーター」は認知症を支援する「目印」として、ブレスレット(オレンジリング)がもらえる。この「オレンジリング」が連繋の「印」になるようなまちを目指す。
 講座はだいたい90分のカリキュラムでテキストに沿って進んでいく。まず100万人キャラバンについて説明があり、DVDを使って認知症についてわかりやすい事例を示す。次に認知症とはどういうものか基本的なことを学習する。脳の細胞が壊れることによって直接起こる記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害などの症状と、本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因がからみ合って起こる精神症状や行動上の問題について具体的に学ぶ。そして認知症の治療や予防について専門家とのコミュニケーションや信頼関係の大切さを学ぶ。最後に認知症の人と接するときの心がまえや介護している家族の気持ちを理解し地域や職場など認知症サポーターとしてできることをさまざまなケースを参考に学び「認知症サポーター」となる。