87、和歌山県聴覚障害者情報センター
6階には耳の不自由な人に向けた「和歌山県聴覚障害者情報センター」(延べ面積308.47m2)が設置され、手話通訳した録画メディアの制作や貸し出しを行うほか、手話を録画したり字幕を入れた映像を編集できるスタジオや相談室を備えている。さらに、手話通訳や要約筆記をする人の養成・派遣などをしたり、研修会の開催やバリアフリー映画の上映なども予定している。交流サロンには、難聴者が話を聞き取りやすいよう床下に磁気ループを設置したり、筆談のためのホワイトボード状の机を設けるなど、配慮がなされている。
運営は指定管理者となった和歌山県身体障害者連盟に引き続き委託している。
開所式で、和歌山県の仁坂吉伸知事が「県としても中身を充実させ、障害者が自己実現を可能にできる施設にしたい」と挨拶してくれた。また、県身体障害者連盟の渋田年男会長は「情報弱者と言われる視覚や聴覚の障害のある人たちに向けた一番の情報発信基地となるよう施設の運営をめざすとともに、県民に障害者への理解を深めてもらえる場所にしたい」と期待を込めた。