84、盲ろう者について
 手話通訳をしている方と知り合いになっていろいろ話をしていると、手話は目が見えるからコミュニケーションできるけど、目が見えないろうの方もいると聞いた。盲ろう者とは「視覚障害」と「聴覚障害」の両方に障害を持つ人のことをいう。つまり、見えなくて聞こえない人。有名なヘレン・ケラー女史も盲ろう者だ。盲ろう者は日本全国に2万3200人程と推計されている。程度に応じて次の4種類に大別する。全盲ろう(まったく見えず、聞こえない)盲難聴(まったく見えず、聞こえにくい)弱視ろう(見えにくく、聞こえない)弱視難聴(見えにくく、聞こえにくい)また、各障害の受障歴によって、以下のように整理される。・先天盲ろう(先天的に、あるいは、乳・幼児期に視聴覚の両方に障害を受けた場合)・盲ベース盲ろう(もともと視覚障害者であった人が、その後、聴覚に障害を持った場合)・ろうベース盲ろう(もともと聴覚障害者であった人が、その後、視覚に障害を持った場合)・中途盲ろう(もともと視覚・聴覚に障害がなかった人が、その後、視覚聴覚の両方に障害を持った場合)・加齢に伴う盲ろう(老人性難聴や老人性白内障など、加齢に伴う疾病によって盲ろう(多くの場合弱視難聴)となる場合)これらの違いを理解した上で、触角を使って、手を触る指文字などでコミュニケーションを取る。