69、プルトップを集めて車いすをもらおう
 湯浅のラジオ局エフエムマザーシップが集めたプルトップで車いすをいただいた御坊市身体障害者福祉協会は、会としてプルトップを集めることにした。私が会長としてまず地方紙で呼びかけ、障害者についての理解を深めてもらうことを目的に会へ持ってきてもらうことにした。コーヒーやジュースを飲みながら障害者の役に立ちたいと思ってもらえるのがうれしい。600キログラム集めるのは大変な道のりでお金で寄付してもらうのがいいのではないかとの意見も出た。しかし、車いすが必要に迫られているのではなく、多くの方に僅かな心遣いで誰かの役に立てることを感じてもらいたいと思った。そんなとき地域の幼稚園から保護者会が集め、園児が会へ持って来てくれた。とてもかわいい園児たちがリヤカーに山積みして乗せたプルトップを渡してくれた。20キログラムあった。それからは、障害者の文化祭などでプルトップ入れを作り、多くの方が持って来てくれた。御坊市身体障害者福祉協会として3年後はじめて車いすをもらえることになった。