67、点字教室開催
 点字には、数字やアルファベットや楽譜もある。点字にはひらがなとカタカナの区別はない。もちろん、漢字もない。点字を書くときには、ことばのまとまりごとにマスあける。そうしないと言葉がつながって、意味がわかりにくくなるからだ。点字には消しゴムはない。まちがえたらていねいにその点を指先でつぶすか「め」の字の6つの点全部を打つことで間違いをあらわす。近年、バリアフリー、あるいはユニバーサルデザインの一環として点字の併記が行われるようになり、代表的なものとしては、缶入りビールなどのアルコール飲料に「おさけ」「さけ」「びーる」といった表記が行われている。また、トイレやエレベーターやエスカレーターなどにもある。全国で約35万人の視覚障害者の中でも点字を使える人は1割ぐらいと少ないのが現状で、中途障害の場合は覚えるのが大変で誰もが点字を使えるわけではない。最近ではパソコンで入力できる点字もあり、プリンターも多岐に渡っている。御坊市身体障害者福祉協会の点字教室も視覚障害者が講師になったり、点訳ボランティアの方に来てもらったりで毎年開催している。子どもたちは4年生から点字を福祉教育の一環として習うようで、飲みこみの早い児童は、「あいうえお」から始めて終わるころには、簡単な手紙を書けるところまで上達していた。今後は、参加者のレベルに合わせて、連続講座の開催を考えていきたい。点訳ボランティアが少ないので、たくさん増えてくれれば点字図書館などの蔵書も増えるだろう。