63、御坊駅のバリアフリー化に取り組む
  平成16年4月29日の御坊市身体障害者福祉協会の総会において会長に就任させていただき一番の目標として掲げたのが、御坊駅にエレベーターを設置してもらうことだった。私たち障害者の外出には御坊駅の階段が大きな障害になっていた。しかし、取り組み始めたものの、会員は皆体が不自由で署名を集められなかった。そこで趣意書を作り、各種団体・企業様へ郵送にて団体賛同書をいただいた。60もの団体が趣旨に賛同して下さったおかげで、8月3日付けで当時の宮田敏彦駅長に要望書を提出させていただいた。要望は、@御坊駅構内にエレベーターを設置していただきたいAエレベーター設置実現までの代替策として、階段を利用するのが不自由な人のために、介助型階段昇降機または、いす式階段昇降機を設置していただきたいB階段昇降機設置の代替策として、2つのプラットフォームを部分的にスロープ化し、駅長の許可を得て、線路を横断できるようにされたいC御坊駅正面入口の階段に手すりをつけていただきたい。の4つだった。当時のエレベーターの設置基準は、1日の利用客数が5000人以上となっていて約4000人だった御坊駅は対象外だった。しかしながら私たちの思いを受け止めて下さり、平成17年2月28日、4番目の要望であった正面玄関に手すりを付けていただくことになった。かなりのトーンダウンでご支援いただいた皆様方に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、黙っていても気持ちは伝わらない。声をあげたことでいつか夢は実現するという希望は捨てなかった。