27、学習塾へ就職
 親から離れての4年間を皆の支えでがんばることができた。神戸学院大学を卒業して、薬剤師の国家試験にも合格した。行った時の3倍ぐらいの大きなトラックに荷物を乗せて御坊に帰って来た。学校の先生になりたいという夢を捨て切れていなかったので就職を決めていなかった。教員採用試験の勉強をしていた。採用試験は7月なので、高校時代通っていた塾でアルバイトをしながら勉強していた。夏休みなどの長い休みにもアルバイトしていたので、勝手がわかっていた。それで、学校の先生よりも塾の方が楽しいなって思うようになっていた。また、学校の先生になって遠足の引率するのに、先生の方が生徒に世話にならなくっちゃいけないというのも困る。家庭訪問でアパートの4階に部屋があったら、生徒の親に階段を上がるのに手を引っ張ってもらわなければ部屋に入れない。その頃はスキーになっていた修学旅行の引率もできない。それで、学校の先生になるのをあきらめて、塾の先生をすることに決めて教員採用試験の受験を辞めた。