今こそ憲法改正へ   ~憲法施行70周年を迎えて~  
自由民主党和歌山県連 木国政経塾1期生 柳岡克子
  3月29日、東京の衆議院第1議員会館で櫻井よしこ氏らが代表を務める「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の「全国代表者会議」が開かれ、日本会議和歌山女性の会副会長として出席しました。
 昨年の参議院選挙の結果、衆参両院で戦後初めて、憲法改正に前向きな勢力が3分の2を超えました。その後、臨時国会における憲法審査会では「自衛隊明記こそ立憲主義にかなう」「緊急事態条項の必要性」等の意見が出されました。
 このような局面を迎え、憲法改正への署名も増えてきており、憲法改正への機運を高め、国民運動とするため全国から賛同者が集まりました。その後、憲政記念館で開かれた「中央大会」では党派を超えた国会議員が憲法改正の必要性を訴え、国会議員による憲法改正の発議をした後の国民投票に向けて国民の意識の向上を呼びかけました。懇親会では櫻井よしこ氏に「がんばりましょうね」と声をかけていただきました。
 5月3日の憲法記念日に「憲法を考える県民集会」が和歌山市美園町のJAビルで開かれました。県民集会は、美しい日本の憲法をつくる和歌山県民の会や日本会議和歌山、自由民主党和歌山県連の共催で、東京・千代田区の砂防会館で開かれた「第19回公開憲法フォーラム」をインターネットで生中継しました。
 中継では、安倍晋三内閣総理大臣のビデオメッセージが披露され、安倍総理は「憲法改正は、自由民主党の立党以来の党是です。私が総理・総裁であった10年前、施行60年の年に国民投票法が成立しました。今年は、憲法施行70年の節目の年です。70年の時を経て、社会も経済も大きく変化した現在、教育は極めて重要なテーマで高校の無償化は「一億総活躍社会」を実現する上で必要だ」と訴えました。また、憲法9条について「第1項と2項を残しつつ、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、自衛隊の根拠規定を9条に追加すべき」との考え方を示し、「2020年に東京五輪・パラリンピックが開催されるのは日本人共通の大きな目標であり、新しく生まれ変わった日本がしっかり動き出す年として新しい憲法が施行される年にしたい」と憲法改正発議に伴う国民投票での賛成への支持を強く訴えました。
 続いて、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を代表してジャーナリストの櫻井よしこ氏が講演し「世界の政治と安全保障の枠組みが地殻変動を起こしている中で、国民保護の観点から、災害時に国民を守るため緊急事態条項を入れることも優先事項にしていくべきで憲法改正が必要なことは明らかだ」と訴えました。
 この後、東京の砂防会館のフォーラムの会場ではパネルディスカッションが開かれていましたが、インターネット中継は終了し、JAビルを後にして、和歌山駅前で街頭演説をしました。国会議員・県会議員・市議会議員・自民党和歌山県連幹事長等が自民党の街宣車の上から憲法改正の必要性を訴えました。最後に、木国政経塾1期生の塾生として私がマイクを握らせていただきました。「憲法は、私たちの生活に密着したものであるから、伝統文化や家族を大切にする日本らしさが書かれるのが大事だということ。国民一人一人に改正への1票を投じる権利があること。他国に拉致されても今の憲法では救出できないこと。自衛隊は、日夜、日本人の命を守ってくれていること。自衛隊のことを憲法にきちんと書くべきであること。テロや災害等の緊急事態が起こったときには、すぐに対応できるようにする必要があること。70年前には想定できなかったことがいっぱいあり、時代に合わせて変えていかなければならないこと。たった1週間でアメリカに作ってもらった憲法ではなく日本人が作るべきだということ」をお話しさせていただきました。会場に集まった500人の方々に加え、和歌山駅の利用者や近くの百貨店や商店街を訪れた方々が足を止めて聞きいって下さったのはうれしかったです。
 今こそ憲法改正へ向けて国民が真剣に考えるべき時期なのです。