御坊市の男女共同参画推進活動
  〜11年を振り返って〜
ウイズ・ア・スマイル 会長 柳岡克子
 御坊市男女共同参画推進グループウイズ・ア・スマイルは、平成15年3月に発足し11年が過ぎました。国が男女共同参画に力を入れ、和歌山県にも男女共生社会推進センター「りぃぶる」ができ、地域でも各女性団体が誕生し、御坊市も少し遅ればせながら公民館の指導の元、産声をあげることができました。その後、担当課が市役所人権推進室、市民課などを経て社会福祉課にお世話いただいております。
 平成15年度は、和歌山県内50市町村を座談会で結ぶ「いきいきタウントーク」事業のうち御坊市・日高郡11市町村の企画・運営を委託され、各地の男女共同参画への意識を伺うことができました。また早くから活動していた田辺市の女性団体との交流会もしました。
 平成16年度は、県内18市町村のうち、御坊市、中津村、みなべ町の3箇所で「りぃぶるタウントーク」の事業を委託されました。県外視察として大阪府のドーンセンター・大阪市のクレオ・京都府の女性センターの見学もしました。
 平成17年度は、男女共同参画の視点から「健康」をテーマに「健康体操・転ばぬ先の知恵」「自宅でできるらくらく介護」「楽しく作る男の料理教室」「老いと向き合う〜認知症とともに〜」という公開講座を開催しどれも参加者に好評で継続してほしいとの意見が多くありました。この年、第1次御坊市男女共同参画基本計画が策定されました。
 平成18年度は、3回のアサーティブネス入門講座を実施しました。また、一人の陶芸家として働く女性が骨髄バンクの立ち上げに尽力する姿を描いた映画「火火」上映会を和歌山県NPO推進課から事業委託され、盛大に開催できました。
 平成19年度は、実際に子育てしている世代のワークショップを開催しました。夏休みに親子で参加してもらえるように、神戸子育てサポーター遊ばせ隊とNPO法人アタックメイト和歌山の皆さんにご協力をいただいて、楽しい会になりました。
平成20年度は、手洗いパラパラ、オリジナル寸劇「ばいきんバイバイ」を幼稚園・保育園に出向き子どもたちとふれあいました。
 平成21年度は、気功教室、フラダンス教室、フォークダンス教室、こんにゃく教室を一般公開講座として開催しました。
 平成22年度は、「環境」をテーマに生ごみ堆肥化講演会、風力発電やリサイクルセンターの見学をしたり、リフォーム教室を開催しました。
 平成23年度は、就学前の幼児を対象に春と秋に全10回「英語でスマイル」を開催し、大成功でした。コーチング講座、話し方講座も好評でした。
 平成24年度は、女性の視点から防災を考える「トイレが大変プロジェクト」をサロンに出前講座しました。
 平成25年度は、「パパといっしょにクッキング」や高橋史朗講演会を開催し大盛況でした。また、“りぃぶる”元気な和歌山地域連携事業を事業委託され「女性の目線で考える避難所運営」として段ボールの組み立て体験や避難訓練をしました。内閣府「地域における男女共同参画促進を支援するためのアドバイザー派遣事業」として金川めぐみ和歌山大学経済学部准教授を講師に「男女共同参画プランを絵に描いた餅にしないために」という講演会を開催しました。その他、毎年2回、オークワロマンシティにおきまして、「男女共同参画週間」と「女性に対する暴力をなくす運動週間」の啓発グッズの配布に協力させてもらったり、見守りネットワークで登下校の児童生徒の見守りに協力しました。
 これらの活動が認められ御坊市社会福祉協議会の会長より「優良団体」として表彰していただきました。これもひとえに一緒に活動できた会員はじめ様々な活動に参加ご協力いただきました皆様のおかげです。
「男女共同参画」って何?という手さぐり状態からはじまり、第2次御坊市男女共同参画計画が策定され、これからの御坊市の進んでいく方向性がしめされました。今後は、会長を引退し新しい世代にバトンタッチし見守っていきたいと考えています。本当にありがとうございました。