関西から日本を変える
 〜ビジネスプランコンテストに参加して〜
オフィス花まるライフ 柳岡克子
 先日、大阪産業創造館で関西ビジネスサテライト主催、「ビジネスプランコンテスト2012夏の陣」にオブザーバーとして参加しました。起業をめざす人を支援しサポートするイベントです。マネーの虎の復活です。8名の平成の志士がビジネスプランを披露し、会場に集まった参加者の投票によって入賞者に参加費を支援金として渡すという形で支援しました。200名を超える人が集まり、会場は満席となりました。
 企業家をめざす多くの応募書類の中から選ばれた8名のプレゼンター(起業の志士)は各7分の持ち時間の中でビジネスプランを披露し想いを伝えました。豪商の龍に挑むビジネス8策は、「ハワイ家族写真専門ファミリーフォトツアー」「ケアハウス・訪問介護を兼ね備えたバースサポートセンター」「シニア向けアミューズメント&リラクゼーション出店計画」「スポーツバギーを利用した育児スタイル」「身障者・高齢者向けオーダーメイド旅行事業」「発光インクと表現装置を活用したソーシャルコンテンツ」「女性による女性のためだけの安全なエロスを提供する夢のビジネス」「男のための立ち食い風スイーツカフェ」でした。入賞は3名でしたが、どのプレゼンも素晴らしいものでした。パワーポイントを駆使し、明るく前向きなプレゼンテーターの説明は、夢を現実のものにするためのアイデアが詰まっていて、成功してほしいと思うものばかりでした。癒し、福祉、子育てなど消費者のニーズをうまくとらえ、大きなビジネスに成長する可能性を持っていました。
 彼らを審査したのは、関西を代表する「関西豪商の龍」18名で、一人のプレゼンが終わるたびに、「業務提携」「人脈紹介」「出資検討」「融資検討」の4枚のカードを上にあげます。そして審査員の中から3名ずつプレゼンの内容についてコメントが与えられました。さすがに一言一言が適確なアドバイスだと思いました。私たち、オブザーバーの参加者は、応援評価シートの「新規性」「独自性」「収益性」「グローバル性」「実現可能性」「人柄」「社会貢献性」の7つの項目を5段階評価で点数の高い順に名前を投票しました。
 18名の豪商の龍は、ネットビジネス・フランチャイズビジネス・人材育成・ウェブマーケティング・企業再生・イベントプランナー・介護ビジネス・資金調達・起業家育成など様々な分野で成功を収めた代表です。彼らの厳しい目が感動に変わる瞬間を目の前で見て関西はまだまだ捨てたものじゃないと思いました。
 その審査員の一人として豪商に名を連ねていたのが御坊市出身、イッツ・コーポレーション株式会社オーナーの小池則雄氏です。先日「働かずに1億稼ぐ考え方」(アチーブメント出版)という本を出版された方です。専務取締役の忠氏は私の幼稚園からの同級生で、久しぶりに再会できました。サーティーワンとタックルベリーの両方でフランチャイジ―としての売り上げは日本一としてビジネスで成功を収めています。
 今回、私も参加して、景気が低迷している中でも必死でビジネスを成功させようとしている人がこんなに多くいて、情報交換しながら支え合い、関西からこれからの日本の景気を上げていくんだという意気込みを感じました。夢を実現させるためコンテストの応募で一歩前に進んだ人、これに刺激され次回への意欲を奮い立たせた人、主催者を始め企画から準備、会場設営など裏方で支えたスタッフ、少しでも支えになればと参加した人、若き起業家を育てたいと厳しくもあたたかい審査してくれた豪商たち、すべての人の行動が明るい未来を切り開いていくのだと思いました。新しいビジネスの展開を期待して、暑さを吹き飛ばすイベントでした。