川柳を始めて
日高番傘川柳会 柳岡克子
 平成11年1月、かねてから関心のありました「川柳」を作ってみたいと、思い切って西岡弘会長宅に電話させていただきました。「若い人が少ないので是非に。」と、快く迎えて下さり、例会にお邪魔することになりました。3種類の宿題・課題吟・席題を3句づつ、がじゅまる抄5句を提出します。第3日曜日の句会があっという間にきて皆様にお会いするのが楽しみです。スケジュールが重なり出席できない月は投句という形で参加します。作るにも波があって、すっと浮かんでくるときと、考えてもできないときがあり、スランプに陥ったこともあります。そんなときは下手でもいい、5・7・5の基本に忠実に思いのまま作りました。立場も、性別も自身ではなく空想の人を想定して幅広く作ってみました。雅号も「ここちよしこ」として投句させてもらっています。
昨年「がじゅまるV」を発刊するに当たって、例会句集「仁王門」の中から選ばせてもらいました。その中から
・こっち向け 君の笑顔が 大好きだ
・妻の顔 しわもえくぼと 思いたい
・トイレだけ ゆっくりできる 僕の城
・へそくりが 掃除でばれた ハプニング
・ロボットに 介護をさせる 日も近い
・人の世話 させてもらえる うちが華
・足の骨 折って気づいた 肥満体
・先着順 手前で切れる 運のなさ
・本物は やっぱり高い でも欲しい
・心配を かけてばかりの 娘です
・見合いでは 料理上手と 言っとこう
・宝くじ 買わずに当たる ことはない
また、句会で知り合った大先輩の故浜脇春江様にお世話になり、川柳ちえの会へも投句させてもらうことになりました。私は一番新米ですがこの度「400号記念句集」に入れていただく幸運に恵まれました。その中から
・雨はいや傘のさせない車いす
・体操も三日坊主で日記なみ
・食欲の秋の誘惑止まらない
・今年こそ神に誓ったダイエット
・合格はうれしいけれど金が飛ぶ
・見る人が見れば傑作ただの壷
・一粒できれいになれる甘いわな
・よく笑う家族に不幸寄りつかず
・ふるさとをしみじみ思うおかいさん
・ペットには皆より高いご馳走を