涙のケアマネジャー
「ここちよしこのひとりごと」というくだりは和歌山県介護支援専門員協会日高御坊支部の機関紙「大樹」に連載させていただいているミニエッセーのネーミングです。
平成12年からスタートした介護保険制度では介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス計画(ケアプラン)を作成し、要介護者等からの相談に応じ、心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう市町村等との連絡調整等を行い、自立した日常生活を営むのに必要な援助をします。18年の改正で介護支援専門員証の有効期間が5年とされ、私も更新研修を受けている最中です。御坊市包括ケア会議も毎月行われ地域でがんばっているケアマネジャーさんのご苦労や悩みを聞かせてもらう度に、ケアマネさんの応援歌があればいいなと考えていました。そこで早速歌詞を作ってみました。だれか曲をつけてください。
 
涙のケアマネージャー(男性編)ここち よしこ 作詞

ケアマネは戦った
妻には「私と仕事どっちが大事」と言われ、
子どもには「おっちゃん。いらっしゃい」と言われ
上司に怒られ、部下に無視され、
それでも、ケアマネは戦った
事業所変えてみたけれど、安月給は変わらない
雨の日も、風の日も、ケアマネは行った
車の入れない狭い道も、周りが山しかない家も
プランのために行った
利用者のために行った
おじいちゃんの笑顔とおばあちゃんの手のぬくもりを思い出し
ケアマネは走った
時間に追われて走った
犬に追われて走った
「いつか事業所立ち上げる。」
そんな夢も法改正で吹っ飛んだ
僕は何のために働いているのだろう
僕は誰のために働いているのだろう
そんなこと考える余裕もなく眠った
すばらしい明日を夢見て眠った
夢の中で誰かが僕にささやいた
ありがとうと


涙のケアマネージャー(女性編)ここち よしこ 作詞

ケアマネは戦った
夫には「僕と仕事どっちと結婚した」と聞かれ、
子どもには「チンして食べて」と置手紙
上司に口説かれ、部下にねたまれ、
それでも、ケアマネは戦った
事業所変えてみたけれど、うるさい上司は変わらない
アレの日も、風邪の日も、ケアマネは行った
車椅子がつぶれそうな重たい人も、「おたくはだあれ」と聞く人も
プランのために行った
利用者のために行った
おじいちゃんの笑顔とおばあちゃんの手のぬくもりを思い出し
ケアマネは走った
時間を忘れて走った
携帯鳴って走った
「いつか誰かの役に立ちたい。」
そんな夢も親が倒れてすぐに来た
私は何のために働いているのだろう
私は誰のために働いているのだろう
そんなこと考える余裕もなく眠った
すばらしい明日を夢見て眠った
夢の中で誰かが私にささやいた
ありがとうと